【インドネシアの宗教事情】なぜ豚や牛を食べないの?イスラム教とヒンドゥー教の「教え」と「生き方」をわかりやすく解説!
こんにちは!
前回の記事では、インドネシアの人口(世界4位!)や国土の広さ、平均年齢の若さといった基本データをご紹介しました。
今回は、インドネシア人と関わる中で多くの人が最初に抱く疑問、「宗教による食べ物の違いと、その根底にある生き方の教え」について深掘りしていきたいと思います!
例えば、職場や街で出会うインドネシアの実習生や仲間たち。 「イスラム教の人は豚肉を食べない」「ヒンドゥー教の人は牛肉を食べない」ということは知っていても、「なぜダメなのか?」という理由まで知っている人は意外と少ないのではないでしょうか。
実はそこには、それぞれの宗教が大切にしている「生き方の考え方」が深く関わっています。
1. イスラム教:なぜ「豚肉」を食べないの?
インドネシアの人口の約87%(世界最多!)が信仰しているのがイスラム教です。
豚肉を食べない理由:「神様が決めたルールだから」
イスラム教には、聖典『コーラン』の中で「食べてよいもの(ハラール)」と「食べてはいけないもの(ハラム)」がはっきりと決められています。
その中でも豚肉は、単に「嫌い」なのではなく、神様との約束を守っているわけですね。
豚肉そのものはもちろん、豚の成分が入ったスープやゼラチン、ラードなども避ける徹底した姿勢は、神様への誠実さの表れでもあります。
イスラム教の「生き方」と「禁止事項」
- 生き方の考え方: 現世は「神様から与えられたテストの場」と考えられています。神の教えを守って真面目に生き、善い行いを積むことで、死後に天国へ行けるとされています。自分を律して神への感謝を忘れずに生きようと考えています。
- 主な禁止事項(ハラム):
- 豚肉・お酒の摂取
- ギャンブルや金利(利息)のやり取り 禁止されているため行いません。
2. ヒンドゥー教:なぜ「牛肉」を食べないの?
インドネシア全体では少数派ですが、大人気観光地のバリ島では、人口の85%以上がヒンドゥー教を信仰しています。
牛肉を食べない理由:「感謝すべき、あまりにも神聖な存在だから」
イスラム教の豚とは異なり、ヒンドゥー教で牛を食べないのは「ありがたくて神聖な存在だから」です。
昔から牛は、お乳(ミルクやバター)を与え、田畑を耕し、フンは燃料として暮らしを支えてくれました。人々の命を支えてくれる「第二の母親」のような存在として、深く感謝されているのです。
また、最高神のひとり・シヴァ神の乗り物(聖なる動物)ともされているため、「恩人であり神聖な牛を殺して食べるなんてとんでもない!」という考え方になります。(※ちなみに、牛乳やチーズなどの乳製品は「最高のフード」として好んで食べられます!)
ヒンドゥー教の「生き方」と「禁止事項」
- 生き方の考え方: ヒンドゥー教の根本には「輪廻転生(生まれ変わり)」と「カルマ(因果応報)」の思想があります。 「良い行いをすれば良い結果が返り、悪い行いをすれば悪い結果が返る」と考えられているため、日々の暮らしで徳を積み、周囲(神・人・自然)との調和を保ちながら生きることがゴールになります。
- 主な禁止事項(禁忌):
- 牛を傷つけること・殺めること
- 無駄な殺生
3. まとめ:どちらも「より良く生きるための道標」
一見すると「〇〇をしちゃダメ」「〇〇を食べちゃダメ」といった厳しいルールばかりに見えるかもしれません。
しかし、その根底にあるのは「規律を持って真面目に生きる」「生きとし生けるものや自然に感謝して調和する」という、人間としてとても温かく優しい考え方です。
インドネシアの実習生や現地の人々と接するとき、「あ、今は神様との約束を守っているんだな」「感謝の気持ちを大切にしているんだな」と背景を知っておくだけで、もっとお互いを尊重し合える素敵な関係が築けそうですね!
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